石炭が増えている現実

 日本では電力の4分の1が石炭、同じく4分の1が天然ガスで発電されている。石油は石油ショック以来削減し続けたので、今では1割もない。でも、二酸化炭素排出では最悪なのが石炭。テレビでも二酸化炭素の話にはもくもくと煙を出している煙突を写すことが多い。

 天然ガスでも石炭の7割くらい二酸化炭素を排出する。で、太陽光や風力や原子力二酸化炭素をほとんど出さない。最近、電力需要が伸びて2000年以降この石炭のシェアがじわじわと増えているのは困ったものだ。

 環境先進国ドイツでは石炭火力の増設が地元の反対で出来ない状況。原子力の閉鎖を延期するとともにフランスからの電力の輸入でしのいでいる。日本でもそのうち石炭火力を制限しろという声が出てくるかもしれない。