高校生の出した答え

原子力の日記念第40回高校生論文の入選作を読んで驚いた。兵庫県の三木学園の山城はるなさんの論文には、「金と引き換えの放射能はいらない」との東洋町民の反対の声に対し、今足りないものは、「信頼」と「正しい知識」であるとしている。

放射性廃棄物の処分地になっても地上の環境は安全だ」という政府の言葉を信じていないことが反対の前提にある。そして信じるためにはまずその信じるもののことを知らなくてはいけない。だから意欲的な勉強も必要だと高校二年生ながら喝破している。
 
国やNUMOが信用されず、反対派やマスメディアの偏向報道が信用されていることに処分場の問題が挫折する原因があると言っているのだ。

そしてけなげにも彼女は政府や財団などがさまざまな電波を発信してくれていたにもかかわらず、私はまったくアンテナを立てていなかったのだ。

つまり、自分の無知は自分の無関心に原因があったのだとまで言っている。その謙虚さに、驚くとともに、国やNUMOが国民に信用されるためにどんな努力をしてきたかを猛反省すべきだと思う。