「もんじゅ」での出来事

 日本の高速増殖炉もんじゅ」はナトリウム漏れ以降、さまざまなトラブルが続いている。最近も燃料交換装置が原子炉容器内に落下したトラブルに関連してショッキングな事実が二つ判明した。

 ひとつは装置を管理する燃料環境課長が「もんじゅ」のある敦賀市内の山中で自殺していたこと。もうひとつは所管官庁である文部科学省の笹木副大臣が装置を製作した東芝に対して装置を吊る部分に欠陥があったとして損害賠償を求める意向を示したことだ。

 復旧には17億5千万円かかるという。電力会社が原発のトラブルでメーカーに損害賠償を求めることは珍しいことだが、今回は国が税金を使ってやった仕事。民主党政権としては、けじめをつけなくてはと考えたのだろう。