日本人の誤解

 日本の国土はその66パーセントが森林。農地が12パーセント、宅地が5パーセント、道路や水路・河川が7パーセント、その他10パーセントだ。

 これからすると、地方に行って我々が目にするものはほとんどが山林と農地だと言って良い。これに対して東京など大都市では民有地の半分は宅地になっている。山林と農地に国土の80パーセントを使っているが、第一次産業農林水産業)で働いている人は全就業者の5パーセントしかいない。

 生産額で言えば第一次産業国内総生産(GDP)に占める割合は僅か1.4パーセントで、これは日本の電力会社の売り上げ程度だ。
 
 ほとんどの人は毎日食べる米と地方に行ったときに目から入ってくる印象で、まさか農林水産業がそんなに小さな産業だとは思っていないし、もっと多くの人が農林水産業で働いていると誤解している。