インフラ輸出

 途上国に対するインフラの輸出が話題になっている。インフラとは上下水道、火力発電所原発、送電線、淡水化設備、新幹線などだ。インフラ輸出には機器だけでなく、土木工事も含めた設置工事が伴う。

 試運転を経て途上国に引き渡されるがそれだけではない。建設のための資金融資、入札のための仕様書作成なども重要だ。運転やメンテナンスのための技術者の教育訓練、運転補修マニュアル、近隣住民への説明、環境保全のための規制方法などさまざまなソフトがなければインフラは動かない。
 
 パソコンはソフトがなければただの箱というのと同じ。これらに対応するには機器メーカー、インフラ事業者、建設業者、メンテナンス業者、廃棄物処理業者、銀行、行政マン、NPOまで綿密な連携が必要。これらをまとめるプロデューサー、コーディネーターが欠かせないが、先進国といえども経験者は数少ない。