追求し続けるべき原子力事故

 JCOの臨界事故をはじめ日本における過去の原子力事故についての教訓は将来にわたっても生かされなくてはならない。

 事故の状況や影響については多くの人の記憶にとどまっているが、その真の原因については理解が薄れているように見える。

 しかし事故の教訓を生かすとは、まさに事故原因とその背景について近似するものが自分達の職場や周辺にないかどうか確認し続けることである。

 人は同じ育ち方、環境、立場によって同じような考え方や行動をするものであり、これは組織そのものについても同様である。

 そうでなければ過去の教訓を生かすということは意味がなくなってしまう。