調子のよい鍛冶屋

 アメリカの原発の成績が日本より良いのは、定期検査の期間が短いため。日本が定期検査で数ヶ月も停めるのに対して、アメリカでは一ヶ月ちょっとだ。

 アメリカでは調子よく回っているモーターなどはそのままにするが、日本は時間がたてば一律に分解し点検後にまた組み立てることをしているので、時間、手間、費用も多く掛かる。

 車検から戻ってきた車が調子が悪くなることがあるように、分解することで悪くなる可能性が高いので、アメリカ式の方が合理的だ。

 調子のよい鍛冶屋という童謡があるが、調子のよい原発をわざわざ停めて分解することはない。