黄色い秋見つけた

 以前は車で走ったり、散歩していてセイタカアワダチソウを見つけるとぎょっとしたものだ。今はなすすべもない繁殖振りに敗北感に打ちひしがれる。

 ススキはすでに絶滅に向かっており、JRの線路沿い、高速道路沿い、河川敷などを占領しているのはあのいまいましい黄色い花だ。これから黄色い恐怖は日本各地の山に向かって行く。

 いつまでもなじめないあの形と色。そのうち「黄色い秋、黄色い秋黄色い秋見つけた」ということになり、文学や絵画への影響が心配される。ああ、日本のどこにもセイダカアワダチソウが待っている。