森や海の値段

 人の命さえ値段をつける資本主義の世の中。自然の森や砂浜あるいはサンゴ礁にも値段がつけられてしかるべきだが、この価格設定を急ぐ必要がある。この作業は経済学と自然科学の学者が領域を超えて協力すべきものだ。

 堤防を造る費用と森に治水用の木を植えるのではどちらが経済的か。温暖化ガスの排出量に対して値段がつけられて取引が始まっている。熱帯雨林にも早く値段をつけるべきだ。

 個人や企業にとって開発行為をすることがどのくらい利益を産むかによって決めるのではなく、地域や地球環境全体にとってプラスかマイナスかを判断して決定するような仕組みを早く構築することが求められる。