自然の力

かぼちゃを作っている農家が困っているので手伝って欲しいと言ってきた。かぼちゃの花が咲いたのだが、蜂がいなくて受粉が出来ず、これでは実にならないので、手で雄しべを持って雌しべに受粉させる作業があるという。

雄しべは弱くすぐ折れるし、一本で三つくらいしか雌しべに受粉できないので、しゃがんだ姿勢で炎天下三十分もやったらすっかり音を上げてしまった。

普段、蜂などはこれをやすやすとやってくれている。蜂がいなくてこんなに困るとは知らなかった。小中学校の児童たちにこの作業をさせて、蜂や蝶などの昆虫は人間に多くの利益を与えていることを実感させる授業をすると良い。