スケールメリットの反省

 戦後の経済成長はスケールメリットの追求に明け暮れたと言ってもよい。大型タンカー、大型ダム、ジャンボ機、郊外の大型店、マンモス大学、メガバンクなどあらゆるところで大型化による効率の追求、コストの引き下げが行われた。
 
 商品でも社名でもジャンボシューマイ、ジャンボヒレカツビッグマックビッグカメラガリバーなど大型は流行だ。ビッグなものは事故が起きれば一度に大量の犠牲者が出る。

 超高層ビルはテロの標的になりやすい、大容量の発電所が停止すれば停電の恐れが出てくる。マンモス都市は災害に弱い。大型化はメリットばかりではないことを認識しておく必要がある。