原子力理解活動

 土木業界では一般の人のためにもっと土木のことを知ってもらおうと、百万人見学会を各地の土木現場で実施している。参加した人々は一様に「土木事業の素晴らしさや重要性を認識した」「現場が思ったよりしっかり管理されている」と答えている。

 原発でもずっと以前から一般の人たちに少しでも多く原発を実際に見てもらい理解を深めてもらおうと各電力会社が競って見学バスを出し着々と成果を挙げていた。そこに起きたのが9.11のテロ。これで一般の人はもちろんマスコミまでが自由に原発内に立ち入れなくなってしまった。

 核の問題、放射性廃棄物問題など一般の人の理解を得ることが困難な条件の多いなか、見学会までもが出来なくなるとは、原子力はつくづく因果な技術だと思う。