江戸の感覚

最近、江戸時代が見直されているが、なかでも人々の生き方に関するものが面白い。季節を先取りして無理をしても初がつおを食べるなど、季節を先取りして初物を追い求めたりした。

花見やもみじ狩、ほおずき市朝顔市、羽子板市など今日季節を象徴するイベントは江戸時代に始まったものが多い。百万人が住んだ当時世界一の都市であった江戸の町。四季を彩るイベントは江戸っ子のなによりもの楽しみだった。

今よりはずっと緑が豊かな江戸であっても、都会化した生活のなかで人々は自然とのつながりを絶たないよう、移り変わる四季により敏感になろうとした。それが初物好みになったのだろう。