ハヤブサ

 惑星イトカワを探査して地球に戻ってきたハヤブサの展示会は大人気だ。日本がロケット打ち上げに連続して失敗して、マスコミからバッシングを受けていた頃に比べるとマスコミでのその扱いは隔世の感がある。

 ハヤブサは打ち上げた後、計画通り順調ではなく、次々とトラブルを起こしそれを技術者の創意工夫とねばりで克服したことにドラマ性を感じる人が多く、それが人気のもとにもなっている。

 これと対照的なのが高速増殖炉もんじゅ。ナトリウム漏れを起こして止まってから14年ぶりに運転再開したが、その間の関係者の労苦はそれこそドラマだ。ここにも原子力には何故か冷たいマスコミの姿勢が見える。