日本人と暑さ

 梅雨明けとともに今年も猛暑がやってきた。エアコンをつけない主義に対する家族の反感は爆発寸前。東向きの二階の寝室は朝6時を過ぎればもうジリジリと朝日が照りつける。

 そんなとき、ベッドから数十センチの高さにある吹き抜け側の窓を開けておくとそこからひんやりとした空気が忍び込んでくるのがわかる。天窓を通して熱い空気が吹き抜けていくとともに冷たい空気がこの窓を通して下降してくると考えられる。

 暑さのなか、皮膚を敏感にしよしずや打ち水で身近に木陰や洞窟のようなひんやりとした空気を求める方法こそ日本人の暑さ対策の原点だ。