原発による地域振興

 原発立地を受け入れた自治体は人口の増加、所得の増加、財政の好転、社会基盤の整備のいずれもが顕著であることがいろいろなデータで示されておやり、すべての原発立地県においてほぼ同様の結果が出ていると思われる。それにもかかわらず、地域からは地域振興が十分でないとの声が出ている。

 その原因は大きく分けて三つあると考えられる。一つは期待が大きすぎたということ、もう一つは原発立地以前の地域の状態を知らない世代が増えたことである。最後の一つは数字には表れない人や企業によって原発から受ける恩恵に格差が存在するという問題である。