地方の温暖化対策

 地方の時代と言われているが、各県でも二酸化炭素排出抑制や省エネについて県の行政として取り組んでいるところが多い。最近、目にした地方紙によると、富山県では、昨年は県全体で過去最高の排出量を記録し、基準年の平成二年に比べて20パーセントも増えてしまった。

 こんなに増えてしまった原因は隣の石川県のとにある志賀原発がトラブルや不祥事で長期停止したために富山県内の火力発電所が高稼働だったためらしい。とんでもないとばっちりを受けたものだが、運転中に二酸化炭素を排出しない原発の影響は大きいことがわかる。

 昨年は富山県のエネルギー消費量は前年比マイナス3.8パーセントだったのだから、二酸化炭素の排出量は減ってもよかったはずが逆に増えてしまった。温暖化対策に占める原発の存在はすごいものだ。