2025年

 2025年といえば地球温暖化防止のために二酸化炭素の排出量をどのくらい削減するかという目標に使われる数字かと思うが、そうではない。地球上の68億人といわれる人口の約半分の30億人が水不足に陥るのが2025年なのだ。

 これはツバルなどが水没するといった話ではなく、もっと恐ろしい話。その重大性に気づかなければならない。水がなければ人間だけでなく生物も生きてはいけない。その主な対策は海水の淡水化だがそのためには淡水化施設とそれを動かすための膨大な電力が必要。

 例え、淡水化装置が出来たとしても、今世界中が使っている電力の半分以上を淡水化に使わねば30億人の飲み水は供給出来ない。15年後に太陽光発電風力発電でまかなえる訳もなく、原子力でさえ15年間で何基建設出来るだろうか。

 途上国の人口爆発により地球人口は2028年には80億人を超えると言われているが、実際にはそのはるか前に大幅な減少に転ずるとしか思えない。