エネルギーはシステムで

 以前、風力発電が風レンズによって大化けする可能性について書いたが、風力発電所というものは基本的に風任せ。起こした電気をうまく輸送し使わなければ何もならない。そのためには瞬間的な最大出力にあわせて、送電線を設置しておく必要があり、この送電線も風のないときは無用の長物と化す。それに風のないときに備えてバッテリーを準備してカバーするなどしなければ安定した電源としては使い物にならない。

 食料もエネルギーも産地と輸送ルートと需給調整ができるシステムが欠かせない。分散型電源と言っても国や地域として全体のシステムとしての成立性を見る必要がある。もちろん風の吹かないときはテレビも冷蔵庫も使わないというのならかまわないが。