セイタカアワダチソウ

 かつて黄色い恐怖といえば欧米から見た日本人のことだったが、今セイタカアワダチソウの黄色が日本の野山を覆っている。秋のお月見にはススキがつきものだが、セイタカアワダチソウをかき分けてススキを取りにいくはめになっている。

 高速道路を使ってドライブに行くたびに我々の年代は黄色い恐怖を感じなくてはならないが、平成生まれの世代ではすでに日本の秋の景色にあの黄色がインプットされているのだろう。

 そうであれば、もう少しロマンチックな名前を考えておいたほうがよさそうだ。「折り取ればはらりと重きアワダチソウかな」では字余りになる。