25パーセント削減
民主党のマニュフェストどおりに温暖化ガスの排出を抑えるとすれば、当面は原発に依存しなければならないが原子力発電を取り巻く状況は極めて厳しい。ここ数年間の出来事はいずれも原子力開発を遅らせるようなことばかりだ。
再処理工場のトラブルと竣工期日の度重なる延長、柏崎刈羽原発や浜岡原発を襲った大地震の影響、プルサーマル計画に対する各地での根強い抵抗などだ。
その後もリーマンショックに始まる世界的金融危機の影響によるアメリカの新規原発建設の遅れ、最も古い原発である敦賀1号機の運転期間延長の決定、自民党から民主党への政権交代で原発反対の社会党を抱え込んだ連立政権。新政権の原発の取り扱いがひとつの焦点となる。