原発の復活

 ここ10年間、日本の原発はさんざんだった。2003年のデータ改ざん、事故隠し、偽装など一連の不祥事、美浜の死亡事故、女川や柏崎の地震など、年間を通してほとんど稼動しなかった発電所の例はこの10年間で50を超える。
 
 これでは欧米や韓国が稼働率を90パーセント台に維持するなか、日本だけが60パーセントに低迷するわけだ。ただ、この中で、加圧水型の原発は好調で80パーセント台だったのが救いだ。

 これからは大地震対策もあり、それほど大地震原発を直撃するとは思えない。技術伝承や安全意識を維持できれば、来年あたりには世界の水準に追いつける可能性が十分にある。