地球環境悪化の覚悟

 世界不況の回復は中国やインドなど新興国の経済成長をバネにしようとしている。それほど新興国の30億人の生活向上意欲が強いということだ。彼らが目指すアメリカ風の生活は彼らが今使っている10倍ものエネルギーを消費する生活。中国人とアメリカ人は似ているというが、中国に行くとアメリカ風の受け入れは日本よりはるかに抵抗がない。

 既に中国の自動車購入台数は世界一になっている。次にこれを抜くのはインドだろう。世界のエネルギー供給が限界に達するまで、新興国の人々のアメリカ風の生活の追求は続く。その結果、先進国を含む世界中の国の人々が地球環境の破壊の被害に巻き込まれる。このストーリー通りになることを覚悟せずに地球温暖化問題を議論しても意味がない。