究極の温暖化対策

 スウェーデンは2020年までに暖房用のエネルギー源として化石燃料をまったく使わないようにするという目標を掲げた。あの寒い北欧の国でどうやって暖房をするのかと思うが、電気や地熱、あるいは薪ストーブを含むバイオマスに頼ることになる。既に電力は51パーセントを水力で、43パーセントは原子力で賄っているスウェーデンだが、化石燃料を使わないという究極の温暖化対策は世界で初めての試みだ。

 比較的温暖な気候に恵まれた日本が相変わらず、タンカーが数珠繋ぎで中東から石油を運び、オーストラリアから石炭を運び、インドネシアやマレーシアから天然ガスを運びこんでいることを想うと、なんとスウェーデンは革新的な考え方をする国民なのかと驚くばかりだ。