地球温暖化と科学的発想

 マスコミは地球温暖化を囃し立てるのが役割と心得て、危機感を煽るのに懸命だ。マスコミの言う対策は「小さなことでも一人ひとりが出来ることから」であとは太陽電池風力発電しかない単純なもの。

 一人ひとりが出来ることをやれば、温暖化ガスの排出が1990年に戻ることが可能であるような誤解を国民の間に与え続けている。これは戦時中に「竹やりや手榴弾を持って一人ひとりがアメリカ兵を一人づつやっつければ国が守れる」とした軍部の宣伝に近い。

 現実はそんなものではなかったが、当時の国民は「一人ひとりの力」という言葉にすがりついた。「ひとりひとりが出来ることから」と言う発想は危険だ。