石炭火力に反対する大臣

 福島県小名浜に化学メーカーが石炭火力発電所を建設する計画に経済産業省は電源確保を理由に促進している。環境アセスメントに当たり、環境大臣の意見を求めたところ、斉藤環境大臣は二酸化炭素の排出が多いことから「子孫のためにならないものは認められない」と反対を表明、経済産業省は勧告の手続きを前例のない国側の都合で延期した。

 ドイツでは石炭火力発電所が多いが、住民の反対が強く新たな石炭火力発電所の建設は難しくなっている。日本でもこれから石炭火力発電所の建設は進まなくなるだろうが、地元住民や環境団体がこの石炭火力発電所の建設に反対しているという情報は聞かないのはどうしてなのか。

 大手電力会社以外にも共同火力などでは輸入炭を焚いている所が多いが、廃止を求める声がないのはマスコミの原子力だけに狙いをつけた報道のためなのだろうか。