温暖化時代の技術

 地球温暖化を防止するために日本の技術が生かせるとの期待が大きい。地球温暖化はさまざまな異常気象を発生させ、大型ハリケーン、豪雨、干ばつなどの自然災害の増加をもたらすと予想されている。

 昔から自然災害が多発していた日本で育った人々の自然への対応はこれから世界の人々の参考になる。自然の猛威に逆らわず、上手に受け流し素早く復興を遂げる知恵だ。外国の地中配線に比べて電柱は地下埋設に比べてはるかに復旧が早い。

 豪雨による水を蓄えるダムに代わる森林造り、台風に備え低い屋根には重い瓦を置いて飛ばないようにした。川の氾濫に備え水を誘導するための堀、高層建築を避け、高くする場合は五重塔のような柔軟な構造にする。日照りに対処する多くのため池。江戸時代までの技術には温暖化時代に役立つヒントがたくさんある。