景気の良い業界

どこを見ても不況一色の経済界で、景気の良い話が聞こえてくる。2007年度の統計によると電力会社の原発関係の発注が前年度より約1割増加。メーカーなど業界の受注残高が2割増加。民間の原子力関係の従事者数も3.2パーセント増加した。国内の2基の建設工事に加えて、大地震に備えての耐震補強工事が多かったこと、海外の原子力見直しによりたくさんの建設計画が明らかになったことにより、メーカーが原子力復活を見込んでの設備投資をしたことが影響した。

電力会社、メーカー、研究機関、検査機関なども一斉に人員の募集に走っている。も六ヶ所村の再処理施設の最終試験や高速増殖炉もんじゅ柏崎刈羽原発の運転再開が足踏み状態ではあるが、すでに原子力関連の実態経済は底を打って上昇に転じたようだ。