裁判官の能力

 食品安全、耐震偽装、遺伝子操作など科学技術が絡んだ訴訟が頻発している。原発訴訟などでは大地震と断層のメカニズムが問題になっている。警察の科学捜査もDNA鑑定とかスプリングエイトによる薬物の同定などに突き進んでいる。

 裁判官はすべてのことに対して、勉強して理解を出来るという前提で今の裁判制度が成り立っているのであるから、今の制度を是認するのであれば、裁判官の努力次第ということになるが、どんな優秀な裁判官も科学的に完全な理解は無理だ。一般の社会でも、技術のことを上手に解説してくれる技術評論家が必要になっていると同じように、裁判所にも裁判官をサポートする技術に明るい人が必要になっている。