干ばつ地帯に適した産業

 干ばつに苦しむ地域が世界中にあるが、そこは太陽熱発電や太陽光発電に向いている土地。アメリカでは砂漠に近い都市もある。その不毛の大地に巨大な装置を建設し、そこで出来た電力を都市に供給することが出来る。そのための技術的課題は電力の輸送だ。

 日本では遠くの青森、福島、新潟の原発で起こした電力を東京まで数100キロも送電している。技術進歩により現在、そのロスは思ったより少なくて、数パーセントどまりだ。熱帯に近い砂漠では海岸から沖合いのバースに電力を送り、そこで船に積んだ効率のよいバッテリーに充電して、船で電力を海外に輸出することも考えられる。