電力間格差

日本には北は北海道から南は沖縄まで大きな電力会社が10社ある。各電力会社のCO2排出係数、即ち電気一単位を作るのにどのくらいの二酸化炭素を出しているかは電力会社によって差がある。最も二酸化炭素の排出量が少ないのが関西電力で最も多いのが沖縄電力。その差は約3倍もある。理由は原子力発電だ。

沖縄電力はまだ原子力発電所はなく、ほとんどが火力発電所。これに対して関西電力原子力が全体の42パーセントと日本の平均の30パーセントを遥かに超えている。水力と合わせると実に半分以上を二酸化炭素を出さない電源でまかなっている。

福井県若狭湾に美浜、大飯、高浜の3発電所合計11基の原子力発電所を稼動させており、稼働率も最近はいずれも好成績をあげている。これに続くのは九州電力四国電力だがいずれも加圧水型原子力発電所を採用した会社だ。北海道電力北陸電力中国電力など比較的CO2排出係数の大きい電力会社は今、原子力発電所を建設を進めておりやがて原子力比率を関西電力並みにしようとしている。