混乱と困惑

 2008.11.25付けで朝日新聞は[政権選択 日本の争点]と題して問答形式で特集記事を書いているが、その中で温暖化のために原子力発電を増やすことについて「短期的にはそうかもしれない。でも、放射性廃棄物を残す原発が持続可能と言えるかな。太陽光発電風力発電も大事だよ。」としている。

 だが、同じ記事で予測として、2050年の平均気温を今よりプラス2度に押さえ込むために二酸化炭素濃度450ppmを目指すなら、地球上で毎年、原発20基、風力発電は1万8千基を建設することなどが必要になる。とも書いている。

 原発アレルギーで自然エネルギー絶対論の朝日新聞の社内は混乱、いや困惑している印象だ。短期的に原発依存と言う場合、短期的とは何年間くらいのことを言っているのか。まさか、今世紀中ではないだろう。