人々の認識

 原産協会がネットで行ったアンケート結果(2235人から回答)によれば、今後10年に期待する電力供給源について、全国で高い順に、①太陽光86% ②風力55% ③水力32パーセント ④原子力27パーセント ⑤バイオマス26パーセント ⑥天然ガス19パーセント ⑦石油4パーセント ⑧石炭2パーセント となっている。

 これを見ると人々が受けている情報のほとんどがテレビ、新聞、学校教育であることから、マスメディアの自然エネルギー志向が良く反映されている。太陽光や風力は発電量として合わせても物理的に需要の半分も供給出来そうもないことや、水力発電所はもう開発地点が国内にないこと、これからは原子力に頼るのが既に世界の潮流になっていること、バイオマスには食糧生産などとの矛盾があること、石炭が一番資源的に豊富で二酸化炭素の分離貯留も研究されていることなどについてマスメディアがほとんど伝えていないことを示している。