疑問

 原子力安全・保安院が今月15日に電力7社の21基の原発の弁やポンプなどの機器の溶接部分139ヶ所が法で義務付けられている検査対象から漏れていたと発表した。

 同時に差し迫った危険はないとのコメントも付けられたが、一般の人には理解しがたく、また原発に対する不安不信を呼び覚ましてしまった。

 溶接をしたメーカーから電力会社に引継ぎがうまく行かなかったり、電力の担当者が図面を見落としたりしていたと言っているが、いったいいつまでこんなことを繰り返すのだろうとの疑問が湧いてくる。

 直接工事をすることがない電力会社の担当者の仕事はそうした管理が中心なのではないか。電力会社の存在意義が問われる問題だ。