マラリア

 マラリアといえば蚊が媒介する南方の病気。戦争中に南方に行った兵隊が苦しんだことくらいしか知識がない。キニーネという薬の名前もかつては聞いたことがある。

 現状は世界中で数億人が罹り、毎年250万人がマラリアが原因で死んでいることはあまり知られていない。温暖化は日本列島を亜熱帯にしつつあり、マラリアデング熱などの脅威が忍び寄っている。

 熱中症では今年、全国で500人の命が失われたが、熱帯の病気が広がれば桁違いの被害が出ると予想される。医薬品の開発とともに医療体制の整備を急がねばならない。