小鳥

 ドイツの研究者によれば小鳥は年間10万匹以上の昆虫を取る。小鳥がいない世界は天敵のいない昆虫だらけの世界になる。こうなると蚊に刺されたくらいで大騒ぎする人間はとても生活できなくなる。

 もし、殺虫剤など使ったらそれこそ世界中が汚染して人間も危ない。鹿が増えたことで鹿が食べない草ばかりが増える。皮を食べられた木はそのうち枯れて倒れてしまう。大きな堤防も蟻の一穴で崩れると習ったが、小鳥の役割について学校教育でもよく教えることが大切だ。

 昔は洞窟に入るとき小鳥の入った籠を持ち酸欠かどうか確認していたが、小鳥の存在そのものが自然がバランスの取れた状態かどうかの指針になる。