地震と原発

 中越沖地震以降、国は「その時点における我が国最高峰の専門家が持っている知見を踏まえて評価している」と言っているが、保安院には地震などの専門家は少ない。地震の研究は近年素晴らしい発達を見せている分野なので、新しい知識もどんどん入れていく必要がある。

 それによって耐震基準を見直し、既にある原発も含めて速やかな対処が望まれる。となると保安院、電力会社も耐震を専門とする部署を置かなくてはならない。また、専門家の数が限られるのであれば、電力間のアライアンスや国際的な協力体制を強化するなどしてその知識を広く使えるような工夫が必要だ。

 また、機械や電気などの技術者に対しても地震の知識を付与するべきである。このようなことがちきんと出来ていることが住民をはじめとする外部の人々に見えるようにすることも、日本で原発を開発していくうえで大事なことだ。